7月, 2016年
歯を失ったときの治療方法 [2016年07月11日]
歯を失ったときの治療方法として、ブリッジ、入れ歯、インプラントの三択があげられます。
それぞれ特徴が異なるので、どの治療方法にするのを決めるのは患者様になります。
そこで、それぞれの特徴をあげて比較していきましょう。
ブリッジ
ブリッジのメリット
- 固定式なので、装着しても違和感がありません。
- 人口の歯の材料を選択すれば、費用はかかるものの天然の歯と同じような見た目で審美的な修復が可能です。
ブリッジのデメリット
- ブリッジを支え、固定するには、たとえ健康な場合でも両隣の歯を削る必要があります。
そのため、隣に支えとなる歯がないとブリッジを入れることはできません。 - 支えになる歯に大きな負担がかかり、将来的にその歯を失ってしまう原因になるケースがあります。
- 歯を失ったブリッジの橋になる部分の下部の歯肉との間の部分に食べカス等がつまり、口内が不衛生になりやすく、空気がもれて発音しにくいことがあります。
ブリッジの治療費用
- 保険適用内の材料で作る場合は保険点数内です。
- 天然の歯の色に近いセラミックなど保険適用外のものは高額になります。
入れ歯
入れ歯のメリット
- ブリッジでは対応できないような大きな欠損に有効です。
- ブリッジのように健康な歯を削らずに作ることができます。
入れ歯のデメリット
- バネによる隣の歯への負担がかかります。
- 噛む力が健康な状態に比べると弱いため固い食べ物では咀嚼に苦労することがあります。
- 口の中に違和感を感じる方がいます。
- 食べ物が挟まって口の中が不衛生になりやすく、入れ歯自体の手入れが毎日必要になります。
入れ歯の治療費用
- 保険適用内の材料で作る場合は保険点数内です。
- 見た目もよく使い心地の良い保険適用外のものは高額になります。
インプラント
インプラントのメリット
- 天然の歯のように顎の骨に固定するので、違和感なく噛むことができ、食べ物の味や感触が良く分かります。
- 噛む力は天然の歯の約80%回復することができるので、固いものを噛むことができるようになります。
- 隣の歯を削る必要がありません。
- 見た目は天然の歯に近いきれいな仕上がりになります。
- 良く噛めることで全身的な健康につながります。
インプラントのデメリット
- インプラントを埋め込む手術が必要です。
- 重度の糖尿病など全身の疾患がある人には治療できない場合があります。
- 治療後の定期的な検診と徹底した口腔衛生の管理が必要になります。
インプラントの治療費用
- 保険適用外なので費用が高額になります。
- 本数、部位、手術の難易度によって費用が異なります。
まとめ
以上のようにそれぞれ異なった特徴を持っているので、メリットとデメリットを考えながらご自身に合った治療を選ぶといいでしょう。
天然の歯のような感覚や見た目を取り戻せること、治療費を安く済ますこと、どちらが優先的なのかが基準になります。