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40代男性「前歯で食べ物が噛み切れない」ワイヤー矯正により噛み合わせ(開口)を改善した症例

年齢と性別 40代男性
ご相談内容 「前歯で食べ物が噛み切れない」とご相談をいただきました。
カウンセリング・診断結果 診察したところ、奥歯を噛み合わせた時に上下の前歯が閉じない「開口(オープンバイト)」でした。
より詳しく診察すると、下顎が右に5mmほどずれており、左の上の犬歯(3番/糸切り歯)が歯並びから飛び出していました。
また、患者様に身体の状況をお伺いした結果、次のような症状があるとのことで、特に右半身に異常が起きている状況でした。
・口が乾きやすい
・いびきをかく
・右肩が下がっており姿勢が悪い
・視力が落ちてきたように感じる
・右顎を動かすと関節がカクカクとなる
・右側の首や肩などにコリや痛みがよく出る
ヒアリング後に顎まわりを触診したところ、左右ともに押したときに痛みがあり、筋肉がこわばっている状態でした。
一般的に、人間の神経には交感神経、副交換神経があり、前歯で噛み切るときは交感神経(興奮する、高揚する神経)が働きます。しかし今回の患者様の場合、開口により前歯で食べ物が噛み切れないことから、交感神経への刺激が少なく、体にストレスが溜まっていることも予想できました。
また、奥歯だけで食いしばっているため、顎をはじめ、首などの筋肉にも影響が出ていました。
行ったご提案・
治療内容
まず上下の親知らずを計4本抜いた後、上下の歯の表側にワイヤー装置を付けて、矯正を行いました。

また、お口の中には銀歯が複数箇所あり、すべてセラミックで作り直しました。
虫歯が原因で歯を失ってブリッジにしていた右下の奥歯(6番/第一大臼歯)は、ブリッジを外し、インプラント治療を行いました。

治療期間 3年(矯正のみ)
おおよその費用 矯正:約1,300,000円
インプラント(上部構造別):300,000円
被せ物、詰め物:約1,100,000円
術後の経過・
現在の様子
治療後に触診したところ、筋肉のこわばりが解消されました。また、右の顎関節がカクカクすることがなくなり、首や肩などのコリや痛みも解消されて、体の状態も改善されたと喜んでいただきました。
治療のリスク
について
矯正
・治療中は発音しにくい場合があります
・矯正中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中に装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になることがあります
・歯の移動に伴って違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります

インプラント
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病等の場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈等の場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療(保険適用外治療)となります

セラミック
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合は他の天然歯を傷つけてしまうことがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)となります

治療前

治療後

治療前

治療中

治療後