• ホーム
  • 症例 / ブログ
  • 40代女性「かむと顎がきしんでカクカクと音がする」虫歯治療の後に抜歯なしのワイヤー矯正で歯並びを改善しセラミックで治療した症例

40代女性「かむと顎がきしんでカクカクと音がする」虫歯治療の後に抜歯なしのワイヤー矯正で歯並びを改善しセラミックで治療した症例

年齢と性別 40代女性
ご相談内容 「かむと顎がきしんだり、左側がカクカクと音がしたりするので、歯並びやかみ合わせを診てほしい」とご相談をいただきました。
カウンセリング・診断結果 全身的な既往歴をお伺いしたところ、以下の症状があるとのことでした。
・腰痛のほか首や肩などにコリがある
・頭痛がある
・歯ぎしりを指摘されたことがある
・姿勢が悪いと思う(猫背)
・目が疲れやすい、視力が落ちてきた

また、顎の筋肉を触診したところ、筋肉が硬直したことによる重度の圧痛(押すと痛みを感じる状態)が見られました。

歯並びを確認したところ、左下の第二小臼歯(5番)が1本だけ外に飛び出るような並びになっており、左下の奥歯(第一大臼歯/6番)も内側に倒れている状態でした。
そのため、左上の歯は、崩れている下側の歯並びにかみ合わせを合わせるようにガタガタになっていました。

また、以下の部位にはそれぞれ詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)が入っていました。
・銀の被せ物:左上下の第二大臼歯(7番)
・被せ物のゴールド:右上の第一大臼歯(6番)と第二大臼歯(7番)
・ゴールドインレー:左上の第一大臼歯(6番)、右下の第二大臼歯(7番)、第一大臼歯(6番)、左下の第一大臼歯(6番)

上下の第一小臼歯(4番)、第二小臼歯(5番)には虫歯が見られました。

患者様にヒアリングしたところ、虫歯治療後の詰め物だけでなく、既存の詰め物やクラウンも白くしたいとご希望されました。

行ったご提案・
治療内容
まずは虫歯の治療を行い、仮歯をはめました。
その後、抜歯はせずに表側のワイヤー矯正治療を開始しました。

矯正治療が終わったあと、詰め物、クラウンの銀とゴールド、虫歯治療をした箇所の仮歯をセラミックに変更しました。

治療期間 2年
おおよその費用 矯正:約120万円
詰め物・被せもの:95万円
術後の経過・
現在の様子
矯正治療によりかみ合わせが改善され、無駄な力が顎にかからなくなりました。
そのため、治療前は顎の筋肉全体が硬くなっていましたが、治療後は触診による圧痛がほとんどなくなりました。
また、患者様は「身体のハリが変わってきた」とおっしゃっており、全身症状が軽くなったことを実感されているようです。

薬を飲んだり、外科的な治療をしたりせず、かみ合わせを正常な位置にすることで、全身の体調および、顎の筋肉の状態を改善することができました。

治療のリスク
について
矯正治療のリスク
・治療中は発音しにくい場合があります
・矯正中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中に装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になることがあります
・歯の移動に伴って違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります

虫歯治療のリスク
・治療中、修復物の損傷、歯の破折、術中・術後の不快症状、術後の痛みや腫脹などが生じる可能性があります

セラミック治療のリスク
・ 装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合は他の天然歯を傷つけてしまうことがあります
・かみ合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)となります

治療前

治療後

治療前

治療中

 

治療後